自律神経過反射

ここでは、よく使う言葉「自律神経過反射」を説明します。

他にもわからない言葉が出てきたらメールでお知らせください。


四肢麻痺やレベルの高い人(Th4〜6以上のレベル)におこります。
血圧が200mmHg以上にもあがることがあり、放っておけば脳の中に出血をおこし生命にも危険を
及ぼしかねない緊急の事態です。

本人も家族もこれに対してよく注意して、おこればすぐ対処することが必要です。

★原因★
最も多いのは、膀胱に尿がたまりすぎていることです。
また、ひどい痙攣・巻き爪の感染・便のたまりすぎ・泌尿器科の検査処置・簡単な手術などの
いろいろな刺激が引き金になることがあります。
尿が膀胱にたまりすぎると膀胱の壁が引き伸ばされ、これが刺激となって神経から脊髄へと伝わっていきます。この刺激が脊髄を脳のほうへ伝わっていく途中に反射を引き起こすのです。
まず、皮膚や内臓の血管を収縮させます。心臓にも作用し、狭くなった血管により多くの
血液を送り出すように働くのでさらに血圧は上がります。

★症状★
強い頭痛・激しい発汗・鳥肌がたつ・鼻がつまる・顔が赤くなる・寒気がする・脈が遅くなる

★対処★
処置はまず頭を高くします。
起立性低血圧のちょうど逆です。次にただちに膀胱のチェックをします。
バルーンカテーテルを留置している人はカテーテルやチューブがねじれていないか、チューブを止めたままにしていないかバッグがいっぱいになりすぎていないか、などをまず確かめます。

これらがなければ50mlほどの水をカテーテルに通してみて詰まっていないことを確かめます。
こうして、まず膀胱を空にします。

自己導尿をしている人は、カテーテルを入れ膀胱を空にします。
直腸に便がたまりすぎている場合には、ゆっくり排便操作を行います。
急に便を出そうとしてはいけません。
ゆっくりと、場合によってはキシロカイン・ゼリーをまず直腸に流し込み少し経って局所麻酔が効いてから摘便操作をするようにします。

膀胱も直腸も原因でない場合には、ジョクソウや巻き爪・傷が化膿したところがないかチェックします。
こうした処置でも血圧が下がらず、頭痛が続く場合には医師の診察を受けます。

この自律神経過反射は、軽い場合には頭痛だけのこともありますが、ひどいと生命に危険を及ぼすような重篤な合併症です。予防のためには、排尿や排便の習慣をつけ
ジョクソウの予防をはじめ皮膚の管理をよくすることにつきます。




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